ノーベル平和賞授与した委員長が広島を訪問 被爆者と面会 2025年7月22日 19時40分 原爆 去年、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会にノーベル平和賞を授与したノルウェー・ノーベル委員会のフリードネス委員長が広島を訪れ、被爆者と面会しました。 面会した被団協の箕牧智之代表委員は、去年12月にノルウェーで行われたノーベル平和賞の授賞式以来となる再会を果たしました。その思いを聞きました。 委員長「核兵器が再び使われてはいけないと明示」 フリードネス委員長は22日午後に広島市の平和公園を訪れ、原爆資料館では、原爆投下の前と後の街の変化や被害の甚大さを示す展示に真剣な表情で見入っていました。 展示を見た後、委員長は「展示に深く心を揺さぶられました。核兵器が絶対に再び使われてはいけないということを明らかに示していました」と話していました。 そして平和公園にある慰霊碑に花をたむけ、原爆で犠牲になった人たちに思いをはせていました。 授賞式以来の再会 核廃絶への思い込めた手紙渡す 平和公園にある広島国際会議場では、フリードネス委員長は日本被団協の箕牧智之代表委員と面会しました。 2人が会うのは去年12月にノルウェーで行われたノーベル平和賞の授賞式以来で、握手をして喜びました。 委員長が箕牧さんに「ことしは被爆80年という年であり、できるかぎり世界の注目を集めたいです」と語りかけると、箕牧さんは「被爆80年という節目に、日本に来て下さってうれしいです。ノーベル平和賞の授賞式で賞状をもらった時のことは忘れられません」と話していました。 面会のあと、箕牧さんが用意した核廃絶への思いを込めた手紙が委員長に届けられたということです。 委員長はこのあと、複数の被爆者や、核兵器廃絶に向けて取り組むNGOのメンバー、それに「高校生平和大使」などおよそ20人と面会し、「去年12月にもお会いしましたが、被爆者や被爆2世だけでなく皆さんの知恵や経験を将来につなげる若い世代にもお目にかかることができ感激しています」とあいさつしました。 これに対し、ノーベル平和賞の授賞式にあわせてノルウェーを訪れた広島県被団協の佐久間邦彦理事長は、「ノルウェーで、私たちの役割は非常に大きなものだとあらためて感じました。広島をその目で見ていただきたいと思っていたので、こうして訪れていただき非常にうれしく思います」と述べました。 面会を心待ちにしていた被団協…