アメリカのトランプ大統領は記者団に対し、ロシアがウクライナとの停戦に応じるべき期限とする8月8日を前に、側近のウィトコフ特使が8月6日か7日にロシアを訪れる可能性があると明らかにしました。

アメリカのトランプ大統領は、8月8日をロシアが停戦に応じるべき期限とした上で、停戦に応じなければロシア製品を購入する国々に2次関税を課す考えを示すなど、圧力を強めています。

トランプ大統領は3日、記者団に対して、側近のウィトコフ特使が「水曜日か木曜日にロシアを訪れる可能性がある」と述べ、期限を前にした8月6日か7日にウィトコフ特使のロシアへの派遣を検討していることを明らかにしました。

また、ロシアが停戦に応じなければ追加の制裁を科す方針を改めて示した上で「ロシアは制裁を回避することにたけている。何が起こるかをみてみよう」と発言しました。

トランプ大統領の圧力に対して、ロシアのプーチン大統領は、ロシア側の主張が認められないかぎり停戦には応じられないとしていて、強硬な姿勢を崩していません。

ウィトコフ特使の派遣で、停戦に向けて何らかの進展があるかが焦点となります。