千葉県内に住む80代の女性に、息子を名乗って「示談金が必要になった」などと、うその電話をかけて現金100万円をだまし取ったとして、4人が逮捕されました。容疑者のうち1人は、去年、闇バイトを実行役に、首都圏で相次いだ強盗事件の現金回収役としても逮捕されていて、警視庁が関連を調べています。

逮捕されたのは、住所不定で無職の福地紘人容疑者(26)と、埼玉県川口市の無職、保坂海斗容疑者(26)ら4人です。

警視庁によりますと、去年11月、千葉県に住む80代の女性に、息子を名乗って「既婚者を妊娠させてしまい示談金が必要だ」などと、うその電話をかけて、女性から現金100万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。

4人のうち福地容疑者は、現金の受け取りや回収についての指示役、保坂容疑者は現金の回収役だったとみられるということです。

保坂容疑者は、首都圏で相次いだ闇バイトを実行役とした一連の強盗事件のうち、去年10月、横浜市青葉区の住宅で75歳の男性が暴行を受けて死亡した事件や、千葉県船橋市で高齢の夫婦が暴行を受け、多額の現金を奪われた事件でも、現金の回収役として逮捕・起訴されています。

警視庁は一連の強盗事件との関連についても調べることにしています。

警視庁は、4人の認否を明らかにしていません。