
東京 八王子スーパー強盗殺人事件 たばこの吸い殻から捜査
女性3人が拳銃で殺害され、30日で発生から30年となった東京 八王子市のスーパー「ナンペイ」での強盗殺人事件で、警視庁が現場や周辺から70本余りのたばこの吸い殻を証拠として回収し、DNA型鑑定などによって2本を除き、吸った人物を特定していたことが捜査関係者への取材でわかりました。特定された人物は事件と無関係とみられますが、残る2本からもDNAが採取されていて、警視庁は犯人が捨てた可能性は排除できないとして捜査を続けています。
1995年7月30日、東京 八王子市にあったスーパーマーケット「ナンペイ」の事務所で、アルバイトの女子高校生2人と、パート従業員の女性のあわせて3人が何者かに拳銃で頭を撃たれ殺害された事件は、未解決のまま30日で発生から30年となりました。
この事件では犯人のものと特定できるDNAが採取されておらず、捜査を難しくする一つの要因になってきたとされています。
警視庁は現場やその周辺で70本余りのたばこの吸い殻を証拠として回収しDNA型鑑定などによる捜査を進めていますが、これまでに2本を除き、吸った人物を特定していたことが捜査関係者への取材でわかりました。
特定された人物はいずれも事件と無関係とみられ、特別捜査本部が長年、情報を求めていた『事務所の灰皿にあった口紅の付いた吸い殻』についても、当時店を退職していた女性の元従業員が吸ったものとみられることがわかったということです。
吸った人物が特定できていない2本の吸い殻はスーパーの敷地で見つかり、DNAが採取されていて、警視庁は犯人が捨てたものである可能性は排除できないとして捜査するとともに、事件に関する情報の提供を引き続き求めています。