富山市中心部の公園で先月下旬以降、100羽余りのサギが死んでいるのが確認され、市はサギの住みかとなっていたマツの木を伐採したことが原因だったとみられるとして謝罪しました。

富山市中心部にある富山城址公園では先月23日以降、サギが相次いで死んでいるのが確認され、公園を管理する市によりますと、28日までに合わせて107羽に上るということです。

市は29日、記者会見を開き、調査結果を発表しました。

それによりますと、現場周辺などからは病原体や有毒物質は確認されず、市がふん害対策などのため実施したマツの木の伐採によってサギの住みかが失われ、連日の暑さにさらされたり、外敵に襲われたりしたサギが相次いで死んだとみられることが分かったということです。

死んだのは自力で飛ぶことができない幼いサギが多く、市は伐採の時期が不適切だったとしています。

さらに、巣立ち前の鳥が確認された木を伐採する際は、法律に基づいて県への申請が必要となりますが、市の担当者は申請をしていなかったということです。

富山市の担当者は会見で「不適切な時期にマツの木の伐採を行い、サギの大量死につながったことは大変申し訳なく思っている。専門機関に相談するなどして慎重な対応を徹底し、再発防止に努めたい」と述べ、謝罪しました。