
ゼレンスキー大統領 “米企業から迎撃用の無人機供給で合意”
ロシア軍が大量の自爆型の無人機を使い、ウクライナへの攻撃を続ける中、ゼレンスキー大統領は5日、アメリカの企業から迎撃用の無人機の供給を受けることで合意したと発表し、ウクライナの防空能力の向上につながるのか注目されています。
ロシア軍はこのところ、ミサイルに加え大量の自爆型の無人機も使い、ウクライナへの攻撃を繰り返していて、地元メディアによりますと、5日にかけての攻撃では、合わせて4人が死亡し、30人以上がけがをしました。
防空能力が課題となる中、ゼレンスキー大統領は、5日のビデオメッセージで、アメリカの企業との間で、迎撃用を含む無人機の供給を受けることで合意したと発表しました。
年内にも供給が始まり、来年には、さらに多くの供給を受けるとしています。
これに先立って、ゼレンスキー大統領は4日、迎撃用の無人機の効果を強調したうえで、運用にあたる人員の訓練と準備を拡大する考えを示していました。
ウクライナの防空をめぐっては、アメリカがウクライナへの一部の兵器の輸送を停止し、防空能力の低下が懸念されていましたが、ゼレンスキー大統領は、4日に行ったトランプ大統領との電話会談で、防空の強化に共に取り組むことで合意したとしています。
ロシアによる無人機を使った攻撃が続く中、今回、アメリカの企業と合意した迎撃用の無人機の供給が、ウクライナの防空能力の向上につながるのか注目されています。