
タイ・カンボジア 合意した停戦が発効 緊張緩和が進むかが焦点
国境地帯で武力衝突を続けてきたタイとカンボジアが28日、マレーシアなどの仲介で無条件の停戦で合意したのを受けて、日本時間の29日午前2時に停戦が発効しました。その後、双方の衝突に関する情報は伝えられておらず、今後、緊張の緩和が進むのかが焦点となります。
タイとカンボジアが領有権を争う国境地帯では今月24日以降、双方の武力衝突が続き、国境周辺の住民など合わせて30人以上が死亡し、双方で30万人が避難する事態となりました。
こうした中、タイのプームタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相は28日、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を務めるマレーシアの仲介で協議を行い、マレーシアのアンワル首相は、双方が無条件の停戦で合意したと発表しました。
停戦は現地時間の29日午前0時、日本時間の午前2時に発効し、その後、国境地帯では双方の衝突に関する情報は伝えられていません。
今回の武力衝突をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が関税交渉を持ち出して双方の首脳に停戦を強く働きかけ、両国は、アメリカと中国の代表も同席した協議で停戦を受け入れる形となりました。
停戦合意を受け29日、両国の部隊の司令官が非公式の協議を行うほか、今後、両国政府による国境に関する会合なども行うということですが、双方とも国境地帯の領有権について譲歩する姿勢は示しておらず、緊張の緩和が進むのかが今後の焦点となります。
トランプ大統領「貿易交渉再開を指示」
タイとカンボジアが停戦に合意したことについて、アメリカのトランプ大統領は28日、SNSに「ドナルド・トランプ大統領が関与したあとに、両国が停戦と和平に至ったと発表できることをうれしく思う。みんな、おめでとう。この戦争を終わらせることで、何千人もの命を救った。私は半年で多くの戦争を終わらせた。平和の大統領であることを誇りに思う」と投稿しました。
トランプ大統領は、戦闘が続いているかぎり、両国と貿易交渉で取り引きしない考えを示していましたが、今回の投稿で「貿易交渉を再開するようチームに指示した」としています。