
米中貿易協議 スウェーデンで始まる 関税措置の問題を議論
アメリカと中国の高官による貿易協議がスウェーデンのストックホルムで始まりました。関税措置をめぐる問題について協議するほか、来月12日までとしている一部の関税の停止期限を延長するかどうかについても議論が交わされるものとみられます。
中国国営の新華社通信は、アメリカと中国の高官による貿易協議が28日、スウェーデンのストックホルムで始まったと伝えました。
協議には、アメリカ側からベッセント財務長官らが、中国側からは、経済政策を統括する何立峰副首相などが参加しています。
アメリカと中国は、ことし5月に互いに課していた追加関税を大幅に引き下げ、このうち24%について90日間停止したうえで協議を進めています。
先月にはレアアースの輸出規制の緩和などについて、双方で合意文書に署名しました。
今回の協議について、ベッセント長官は23日、ブルームバーグテレビで、農産品の輸出拡大が重要なテーマになると強調していて、アメリカ側は、貿易赤字の削減に向け、中国の市場開放を求める構えです。
一方、中国は、トランプ政権による関税措置そのものの撤廃を求める見通しです。
また、ベッセント長官は来月12日までとしている24%分の関税の停止期限を3か月間、延長することができるという見通しを示していて、協議では、期限の延長についても議論が交わされるものとみられます。