モバイルバッテリーの航空機内持ち込み “手元で保管を”

航空

航空機内でモバイルバッテリーから発煙・発火する事案が起きていることから、国内の航空会社と国土交通省は、機内に持ち込む場合は座席上の収納棚に入れず、手元で保管することなどを呼びかけることになりました。

スマートフォンやタブレット端末で使われるモバイルバッテリーの内部にあるリチウムイオン電池は、衝撃による発火のおそれなどが指摘されています。

国土交通省によりますとこうした事案は航空機内でも起きていて、ことし1月に韓国の空港で旅客機が炎上した事故では、韓国の事故調査当局が座席上の収納棚にあったモバイルバッテリーの発火が原因となった可能性があると指摘しているということです。

国内ではことし4月、ホノルル空港を出発した旅客機の中でモバイルバッテリーから火花が出て、羽田空港に緊急着陸しました。

こうしたことを受け、国内の航空会社と国土交通省は機内に持ち込むことができるモバイルバッテリーについて、8日から新たな呼びかけを行うことになりました。

具体的には、座席上の収納棚に入れず手元で保管することや、充電する場合は常に状態が確認できる場所で行うことを、搭乗前や機内のアナウンスで呼びかけるとしています。

国土交通省の担当者は「手元に置いておくことで異常があってもすぐに気付き、初期消火につなげられるので広く呼びかけを行っていきたい」と話しています。