ミラノ・コルティナ・パラ代表 スキー スノーボードの15人内定 | NHK

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2026年3月に開かれるミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピックの代表にアルペンスキー女子で3大会連続の金メダルを目指す村岡桃佳選手など15人が内定しました。

日本障害者スキー連盟はことしの世界選手権と昨シーズンのワールドカップの成績をもとに、スキーとスノーボードの合わせて15人がミラノ・コルティナパラリンピックの代表に内定したと発表しました。

アルペンスキーでは、冬のパラリンピックでは日本選手初となる3大会連続の金メダルを目指す28歳の村岡選手や7大会連続出場で悲願の金メダルを狙う45歳の森井大輝選手など4人が選ばれました。

ノルディックスキーでは、2大会連続の金メダルを目指す24歳の川除大輝選手のほか、これまでに3つの金メダルを獲得している45歳の新田佳浩選手が夏冬を通じて連続出場記録を更新する8大会連続の代表に内定するなど4人が選ばれました。

スノーボードでは、ことしの世界選手権で日本選手初の金メダルを獲得した34歳の小須田潤太選手やこの競技では日本女子で初の代表内定となる33歳の坂下恵里選手など7人が選ばれました。

日本障害者スキー連盟は今シーズンのワールドカップなどの成績をもとに、2025年12月以降に追加の選考を行うことにしています。

このほか、新種目の車いすカーリング混合ダブルスで、小川亜希選手と中島洋治選手のペアがすでに代表に内定しています。

ミラノ・コルティナ大会は2026年の3月6日から15日までの10日間の日程で、6競技79種目が行われます。

村岡桃佳「勇気や活力を感じてもらえる滑りを」

アルペンスキー女子、座って滑るクラスの村岡桃佳選手は埼玉県深谷市出身の28歳。

パラリンピックで4つの金メダルを含む9つのメダルを獲得し、“冬の女王”とも呼ばれる日本の絶対的エースで、4大会連続の代表内定です。

4歳のときに脊髄の病気の影響で車いす生活となり、中学生のときに父親と参加した体験会をきっかけにチェアスキーを始めました。

「ふだん感じることができないスピードを体感できる非日常感が楽しかった」とのめり込み、めきめきと実力をつけて高校2年生で日本代表に入りました。

初めて出場した2014年のソチ大会は5位が最高でしたが、日本選手団の旗手を務めた2018年のピョンチャン大会では大回転で金メダル、滑降と回転で銀メダル、スーパー大回転とスーパー複合で銅メダルと、出場した5種目すべてで表彰台に上がりました。

前回・2022年の北京大会では日本選手団の主将を務め、2連覇を果たした大回転のほか、滑降とスーパー大回転でも金メダル、スーパー複合で銀メダルを獲得しました。

また、陸上との“二刀流”にも挑戦し、2021年の東京大会では女子100メートル車いすのクラスで目標だった決勝に進み、6位に入賞しました。

出場を逃した去年のパリ大会のあと、二刀流に区切りをつけ、去年10月、3シーズンぶりにアルペンスキーに復帰しました。

陸上で体幹を強化したことでターンが安定し、ことし2月の世界選手権では得意の大回転で金メダルを獲得して実力を示しました。

来年のミラノ・コルティナ大会では、冬の大会では日本選手初となる3大会連続の金メダル獲得を目指しています。

村岡選手は「冬のパラリンピックに臨むのは4回目になるが、何度経験しても緊張感が薄れることはない。日の丸を背負う大きな責任と覚悟を持ち、皆様に勇気や活力を感じていただけるような滑りができるよう、残りの時間を過ごしていく」とコメントしています。

森井大輝「努力を積み重ね目標に向けて全力尽くす」

アルペンスキー男子、座って滑るクラスの森井大輝選手は東京・あきる野市出身の45歳。

7大会連続の代表内定で、これまでに合わせて7つのメダルを獲得しています。

アルペンスキーでインターハイ出場を目指していましたが、高校2年生のときにオートバイの事故で両足に障害を負いました。

車いす生活となり目標を見失いましたが、1998年の長野パラリンピックで笑顔の選手たちを見て「競技をすれば自分も笑顔になれるかもしれない」と考えて、チェアスキーを始めました。

パラリンピックは2002年のソルトレークシティー大会が初出場で、前回・2022年の北京大会までに、滑降で銀メダル2つと銅メダル1つスーパー大回転で銀メダル1つと銅メダル2つ、大回転で銀メダル1つを獲得しました。

去年11月の練習中に右の肩甲骨を折る大けがをしましたが、ことしに入って復帰し、2月の世界選手権は大回転で4位、3月のワールドカップは回転で3位に入るなど復調を見せています。

来年のミラノ・コルティナ大会について「トップのレベルでのレースはこの大会までと思っている」と話していて、「集大成」と位置づける7回目の大会で悲願の金メダル獲得に挑みます。

森井選手は「競技に対し真摯(しんし)に向き合い、努力を積み重ねて目標に向けて全力を尽くす。全力で滑る姿を通してスポーツが持つ可能性とすばらしさを世界に発信したい」とコメントしています。

鈴木猛史「最高の準備をして本番に臨みたい」

アルペンスキー男子、座って滑るクラスの鈴木猛史選手は福島県猪苗代町出身の37歳。

6大会連続の代表内定です。

小学2年生のときに交通事故で両足を失い、その1年後にスキー教室でチェアスキーと出会って競技に取り組むようになりました。

すぐれたバランス感覚と素早いターンが持ち味で、2006年のトリノ大会でパラリンピック初出場を果たし、2010年のバンクーバー大会は大回転で銅メダル、2014年のソチ大会では回転で金メダル、滑降で銅メダルを獲得しました。

しかし、海外の若手選手の台頭もあってここ2大会はメダルを逃していて、「1本目でいいタイムを出すと2本目で緊張してしまう」とメンタル面を課題に挙げ、トレーナーから指導を受けるなどして強化を図っています。

昨シーズンのワールドカップは得意の回転で最高2位に入るなど複数回表彰台に上がりました。

2016年に結婚し、2人の子どもを持つ父親でもある鈴木選手は「そろそろ家族に新しいメダルを見せたい」と3大会ぶりのメダル獲得を目指しています。

鈴木選手は「皆様の応援を力に変えて最高の準備をして本番に臨みたい」とコメントしています。

本堂杏実「メダル獲得へ 残り時間を大切に」

アルペンスキー女子、立って滑るクラスの本堂杏実選手は埼玉県所沢市出身の28歳。

3大会連続の代表内定です。

生まれたときから左手の指がなく、父親の影響で物心がついたころからラグビーに取り組んできました。

日本体育大学ではラグビー部に所属し、フランカーとして活躍していましたが、2016年に障害者スポーツの関係者に誘われてスキーを始めました。

ラグビーで鍛えた体幹を生かした滑りが持ち味で、競技歴わずか1年半で出場した2018年のピョンチャン大会では回転で8位に入賞し、前回、2022年の北京大会では出場した5種目すべてで入賞を果たしました。

来年のミラノ・コルティナ大会に向けては、「技術系」と呼ばれる「大回転」と「回転」を中心に強化しています。

昨シーズンのワールドカップでは回転で3位に入り、「世界の上位とタイム差が縮まっている」と手応えを口にしていて、3回目の大会で初めてのメダル獲得を目標に掲げています。

本堂選手は「今度こそはメダル獲得という強い気持ちがある。けがをしないことを第1に、メダル獲得へ向け残りの限られた時間を大切に過ごしていきたい」とコメントしています。

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