この夏の猛暑が左右する “個人消費”の現場は 2025年8月15日 19時03分 GDP 内閣府が15日に発表した、ことし4-6月のGDP=国内総生産。その半分以上を占める「個人消費」は、前の3か月と比べた伸び率がプラス0.2%でした。 日本経済のカギを握る個人消費。猛暑となったこの夏、消費の現場はどうなっているのでしょうか。 4-6月GDP 年率+1.0% 5期連続のプラス 暑さ対策の衣類 売れ行き好調 作業服やスポーツウエアの販売などを手がけるチェーン店では、暑さ対策の衣類の売れ行きが好調だといいます。 チェーン店を展開する「ワークマン」では、例年よりも早い時期から暑さ対策の衣類の販売が伸び、ことし4月から6月までの決算は売り上げ・最終利益ともに過去最高となりました。 6月に企業に熱中症対策が義務づけられ、建設現場などでの需要が高まったことに加え、一般のレジャー用として購入する動きも広がったためだとしています。 売れ筋は、脇腹部分に小型のファンを取り付けたウエアや、電気を流すことで冷却される金属製のプレートがついたベストです。 暑さが本格化した7月以降も好調さを維持していて、新商品のベストは7月までに完売したということです。 この会社では、原材料コストの上昇分などを商品に転嫁する形で、去年秋以降、平均5%の値上げに踏み切りましたが、客1人当たりの購入点数は落ちていないということです。 常連客の30代の男性は「この夏は作業着用のTシャツや冷感ズボンを買いました。値上げはあまり気にしていません」と話していました。 土屋哲雄…