
北海道 ヒグマ 採取の毛 駆除の個体と同一かわからず警戒続く
今月12日、男性がヒグマに襲われて死亡した北海道の福島町の現場周辺で採取されたクマの体毛をDNA鑑定した結果、4年前に町内の70代の女性を死亡させたヒグマのものと一致しました。福島町では18日にヒグマが駆除されていますが、同一の個体かどうかはわかっておらず、町は警戒を続けています。

今月12日に福島町で男性がヒグマに襲われて死亡したことを受け、北海道立総合研究機構は、現場周辺の茂みの近くや荒らされたゴミ置き場など、クマの痕跡が見つかった7か所のうち4か所で採取された体毛をDNA鑑定していました。
その結果、この体毛は、4年前に町内の70代の女性を襲って死亡させたヒグマのものと一致したということです。
また、残された足跡などの特徴から、道は当初、ヒグマは2頭いるとみられるとしていましたが、分析の結果、いずれも同じ1頭のオスの個体であることもわかったということです。
福島町では、18日未明にヒグマ1頭が駆除されています。
ただ、この個体が今回の現場周辺で体毛が見つかったヒグマと同一かどうかは、わかっていないということです。
北海道立総合研究機構は、駆除されたヒグマのDNA鑑定を進めていて、19日以降、結果が判明するとしています。
福島町は警戒を続けていて、三岳地区と月崎地区に、クマが山から市街地に下りてくるのを防ぐための電気柵の設置も進めているほか、警察もパトカーでの巡回を続けることにしています。