天皇皇后両陛下と愛子さま きょうから長崎訪問 戦没者を慰霊へ 2025年9月12日 5時26分 皇室 天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、12日から被爆地、長崎を訪問し、戦後80年にあたって戦没者を慰霊されます。 両陛下は、14日に長崎県佐世保市で開かれる「国民文化祭」と「全国障害者芸術・文化祭」の開会式に出席するため、12日から3日間の日程で、長崎県を訪問されます。 開会式に先立ち、両陛下は12日、長女の愛子さまとともに、長崎市の平和公園を訪ね、爆心地を示す石碑の前に設けられ、20万1942人の原爆死没者名簿が納められた奉安箱に花を供えて、犠牲者の霊を慰められます。 そして原爆資料館で高齢の被爆者や、本人に代わって被爆の体験を語り継ぐ、若い世代の伝承者と懇談されます。 13日は、被爆したお年寄りたちが暮らす市内の養護ホームを訪問し、入所者と懇談されます。 宮内庁によりますと、両陛下の長崎訪問は天皇陛下の即位後初めてで、愛子さまは、初めて長崎県を訪問されるということです。 両陛下は戦後80年にあたることし、「玉砕の島」の1つ、小笠原諸島の硫黄島や、激しい地上戦が行われ、20万人以上が犠牲になった沖縄、それに被爆地、広島といった先の大戦の象徴的な地域を訪問されました。 7月のモンゴル訪問では、敗戦後、旧ソビエトによって抑留されて過酷な労働などのために命を落とした多くの日本人を慰霊されました。 中村キクヨさん(101) 爆心地から5.8キロの自宅で被爆 中村キクヨさん(101)は、21歳のときに爆心地から5.8キロ離れた長崎市小瀬戸町の自宅で洗濯物を干しているときに被爆しました。 中村さんに大きなけがはありませんでしたが、その日の夕方、自宅近くの砂浜には、ひどいけがをした学生たちが寝かされていて、水を求めながら亡くなっていった姿が今も目に焼き付いているといいます。 中村さんは、1967年に結成された被爆者団体の1つ、「長崎県被爆者手帳友の会」の立ち上げに関わり、中心メンバーとして被爆者への支援の拡充や核兵器廃絶を求めてきました。 そして、2006年の平和祈念式典では、「平和への誓い」を被爆者代表として述べ、白血病で次男を亡くした胸の内を、初めて公にしながら、戦争や原爆がもたらす悲惨さを訴えました。…