
野球人口のすそ野を広げようと、高野連=日本高校野球連盟とNPB=日本野球機構は、高校球児が小さな子どもたちと野球をする事業を共同で行うことになりました。
18日に、東京 文京区の野球殿堂博物館で会見が行われ、高野連の寶馨会長とNPBの榊原定征コミッショナーが出席しました。
この事業は、「キッズファーストアクション」として、高校球児が地元の保育園や幼稚園などを訪問して、野球の動きを取り入れたボール遊びを行い、全国の子どもたちに体を動かす楽しさを知ってもらうとともに、高校生の成長も促そうと行われるものです。
高野連は、この事業を全国に広める一方、NPBは、イベント開催に向けた事前準備や園児への接し方などのノウハウを共有するほか、バットやボールといった用具を提供するなど連携していくということです。
期間は、ことし10月からの3年間で、すべての都道府県で事業を展開したいとしています。
高野連とNPBは、これまで共同でイベントを開催することはありましたが、こうした計画的な事業を行うのは初めてだということで、この事業を通じて、野球人口のすそ野拡大につなげたいねらいです。
高野連の寶会長は「協定を結んで新たに事業をするのは初めての試みで画期的な日だ。地域貢献という面もあり、今回の事業がうまくいって、プロ野球と高校野球の共同事業として成功することをせつに願っている」と話していました。
NPBの榊原コミッショナーは「今回の事業連携は、まさにNPBの目指す、野球を通じたスポーツ発展への寄与、将来の人材育成につながると確信している。プロ野球とアマチュア野球との連携という意味でも、価値のあることだと考えている」と話していました。