石川県の町議会の議長会 鶴保氏の発言で自民党に抗議文提出
自民党の鶴保庸介参議院議員が「運のいいことに能登で地震があった」などと発言したことを受けて、石川県の町議会の議長会が16日、自民党に抗議文を提出しました。
抗議文を提出したのは、石川県の8つの町議会の議長でつくる「石川県町村議会議長会」で、16日に福田晃悦会長が自民党本部を訪れ、森山幹事長宛の抗議文を職員に手渡しました。
抗議文では「発言は、復旧・復興に全力で取り組んでいる被災者の心情を踏みにじる極めて不適切なものだ。厳しい指導と適切な処分を行うことを要請する」などとしています。
また、福田会長は、議員会館にある鶴保氏の事務所も訪れ「真に被災者が納得する形での責任ある対応を強く要望する」などとする抗議文を提出しました。
鶴保氏は、今月8日「運のいいことに能登で地震があった。緊急避難的だが金沢にいても輪島の住民票がとれるようになっていった」などと発言し、14日、発言の責任をとりたいとして、参議院予算委員長を辞任しました。
福田会長は抗議文を提出したあと、記者団に対し「予算委員長を辞めたから、それで手打ちだというのは、私自身も自民党員として非常に恥ずかしい対応だと思うので、厳正な処分を求めたい。今後、議員活動を続けるのであれば、被災地に来て、状況をしっかりと見てほしい」と述べました。