国会での首相指名選挙めぐり 野党連携の実現見通せず

自民党総裁選

自民党総裁選挙のあとに国会で行われる総理大臣指名選挙をめぐり、立憲民主党は日本維新の会や国民民主党に連携を呼びかけたい考えですが、実現は見通せていません。一方、維新の会、国民民主党は、それぞれが重視する政策の実現に向けて、与党との協力のあり方を検討しています。

国会での総理大臣指名選挙をめぐり、立憲民主党の野田代表は、野党間の連携を目指して、日本維新の会、国民民主党と協議したうえで、ほかの野党にも協力を呼びかけたいという考えを示しています。

しかし、維新の会と国民民主党は、連携には否定的な姿勢を示していて、野田氏も28日、「実現できるかどうか今週のうちに判断していきたい。対話の可能性も最初からないというのであれば、頭を下げてお願いする話でもない」と述べました。

一方、自民党総裁選挙の候補者が、連立の枠組み拡大に前向きな考えを示す中、維新の会の吉村代表は「新総裁から政策協議と連立協議の打診があれば協議するのは当然だ」と述べたほか、遠藤国会対策委員長が、自民党の菅副総裁や森山幹事長と個別に会談するなど、幹部が自民党との接触を続けています。

また、国民民主党の玉木代表は「われわれは選挙で、国民生活に寄り添った即効性のある物価高騰対策を掲げたことが支持を得たと思っているので、そうした対策を実現するかどうかにこだわって判断していきたい」と述べるなど、両党は、それぞれが重視する政策の実現に向けて、与党との協力のあり方を検討しています。