終戦後にも死者が…戦没者資料デジタル解析で見えた戦争の傷痕 2025年8月2日 16時31分 戦後80年 故郷を離れ戦地に赴いた兵士たちはいつどこで亡くなったのか。 戦後80年となることし、兵士が亡くなった場所やその日付を、AIなどのデジタル技術で解析しました。 そこから見えてきたのは、戦争が終わってからも続く悲惨な実態でした。 【配信はこちら】 荒木さくらアナウンサーがプレゼン解説サタデーウオッチ9「デジボリ」(8月2日)配信期限:8月9日(土)午後10時まで 福岡市中央区にある名簿が保管されています。 「福岡県戦没者名簿」。今から30年前、戦後50年の節目に、福岡県遺族連合会が福岡出身やゆかりの戦没者の記録をとりまとめた資料です。 6万4000人を超える兵士たちがどこで亡くなったのかや、亡くなった日付、そして遺族の名前などが記録されています。 戦後80年となることし、NHKは福岡市に本社がある西日本新聞社と連携し、貴重な資料のデジタル化に取り組みました。 AIでデジタルデータ化 今回私たちは、遺族連合会から許可を得て、冊子1ページ1ページをスキャンし、その画像データをAIで解析しました。 個人情報に配慮したうえで、ページに記載されている兵士たち一人一人の戦没地とその日時を、データとして抽出し、集計・分析が可能なデジタルデータベースとして整理しました。 抽出できたのはおよそ6万1000人分の記録。彼らがいつ亡くなったのか、集計し分析すると、兵士たちの悲惨な最期の痕跡が見えてきました。 終戦前1年に死者が集中 兵士たちがいつ亡くなったのかを月別にまとめたグラフです。 1944年と1945年に亡くなった兵士たちの数が急増。全体の半数近くにあたる2万9000人余りが終戦までの1年間に亡くなっていたことがわかりました。…