岩屋外務大臣は訪問先のニューヨークで、核実験を全面的に禁じるCTBT=包括的核実験禁止条約の発効を目指す各国の外相会合に出席し、北朝鮮による核・ミサイル開発などを踏まえ、早期の発効に向けて各国に速やかな署名と締結を呼びかけました。

CTBTは日本を含む178の国が批准していますが、アメリカや中国、イランなどが批准せず発効していません。

岩屋外務大臣はニューヨークの国連本部で開かれた、条約の早期発効を目指す各国の外相会合に出席し、ことしが広島・長崎への原爆投下から80年となることに触れた上で「『核兵器のない世界』に向けた道のりは遅々として進まず、ますます険しいものになっている」と指摘しました。

その上で「北朝鮮による核・ミサイル開発の進展や一部の国による不透明で急速な核戦力の増強といった動きが続いており、国際社会の安全保障環境はいっそう厳しさと複雑さを増している。CTBTは核軍縮の歩みを進める上で非常に重要な条約だ」と述べ、早期の発効に向けて各国に速やかな署名と締結を呼びかけました。