一部の女子大学で志願者の減少から募集停止や男女共学化などの動きが進む中、京都市にある京都女子大学は今後も女子大学として存続する姿勢を示していて、学生の確保につなげようと新たに3つの学部を設置する計画を発表しました。
女子大学をめぐっては、少子化などで志願者が減る中、ことし京都ノートルダム女子大学が学生募集の停止を、兵庫県にある武庫川女子大学が2年後からの男女共学化を発表しました。
一方で京都女子大学はことし7月に「女子大学宣言」を公表し、今後も女子大学として存続していく姿勢を示しています。
こうした中で京都女子大学は25日、「食科学部」と名付けた学部や経営系の学部など、新たに3つの学部を設置する計画を発表しました。
このうち「食科学部」は、食を取り巻く環境や産業の動きなどについて、企業や自治体と連携して学べるようにする構想だということです。
大学は3つの学部を27年度以降、3年かけて順次設置する計画で「これまで女子大学に少なかった分野の学部を設けることで、学生の獲得につなげたい」としています。
また、学生への経済的な支援も強化し、26年度から入試の成績だけを基準にした給付型の奨学金制度を設けることにしています。
25日の記者会見で竹安栄子学長は「女子大学は日本社会の発展のために重要な人材を養成する教育機関であると確信している。そうあり続けるために絶えざる改革に取り組む必要があると考えている」と述べました。