「国勢調査」装う偽メール急増 個人情報入力に注意呼びかけ
今月20日から始まった「国勢調査」を装った偽のメールが急増していて、携帯電話番号などを入力させる手口が確認されていることから、セキュリティー会社が注意を呼びかけています。
「国勢調査」は、日本の人口や世帯の実態などを把握するため、5年に一度、日本で暮らすすべての人を対象に行われます。
今回の調査は今月20日から始まりましたが、民間のセキュリティー会社「トビラシステムズ」によりますと、先週から、国勢調査を装って回答を求める偽のメールが急増しているということです。
具体的には、メールに記載されたURLをクリックすると、調査への協力をうたう偽サイトに誘導され、指示に従って携帯電話番号を入力すると、別のサービスの認証に悪用される事例が確認されているということです。
国勢調査はメールでの調査は実施しておらず、セキュリティー会社では「クレジットカード情報などを入力させる偽メールも出てくるおそれがある。ショートメッセージやメールから誘導されて、個人情報を入力しないように注意してほしい」と話しています。
また、国民生活センターによりますと、国勢調査をかたる不審な電話や自宅への訪問についての相談も寄せられているということです。
国民生活センターは、国勢調査で銀行口座の暗証番号やクレジットカード番号などを聞くことは絶対にないとしたうえで、少しでも不審に思った場合は住んでいる市区町村の消費生活センターなどに相談してほしいと呼びかけています。