沖縄 南城市長 セクハラ認定後 職員に口止めするような発言
沖縄県南城市の市長が、複数の女性職員に対してセクハラ行為をしたと第三者委員会から認定され、その後、女性職員に「変なことはやられていないと言ってね」などと、口止めするような発言をしていたことがわかりました。市長は、認定されたセクハラ行為を否定していて、「口封じをしたつもりはない」と述べています。
沖縄県南城市の古謝景春市長(70)は、複数の女性職員に対してキスをしたり、足を触ったりするなどのセクハラ行為があったと、市の第三者委員会から認定され、ことし5月にまとめられた報告書で、辞職を提言されました。
古謝市長は、認定されたセクハラ行為について、一部を除いて否定していて、辞職しない考えを示しています。
その後、8月から9月にかけて、市長が女性職員に口止めするような発言をして、その音声データが残されていることがわかりました。
音声データでは「もし何か聞かれたら、ハグ以外、変なことはやられていないと言ってね。キスされたとか言っているのは、誰かがうそをついているのではないかと思う。あなたが誰かに言っていなかったら、僕はずっと否定するから」などと発言しています。
この女性職員によりますと、市長から10年余りにわたって、キスなどのセクハラ行為を受けたということで、市長とのやり取りのあと休職しているということです。
古謝市長は、NHKの取材に対して発言を認めたうえで、「口封じをしたつもりはない」と述べています。