出産した直後の赤ちゃんをアパートのゴミ箱に置き去りにしたとして、殺人未遂の罪に問われている23歳の母親の初公判が東京地方裁判所で開かれ、被告は起訴された内容を認めました。
住所不定で無職の北川望歩 被告(23)は、2024年6月、出産した直後の男の赤ちゃんを、東京 練馬区のアパートのゴミ箱に置き去りにしたとして、殺人未遂の罪に問われています。
24日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、被告は起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、「妊娠の可能性があると認識したが、父親は誰か分からなかった。浴槽にお湯を張って出産し、生死を確認することもないまま、赤ちゃんを袋に入れ、隣のアパートのゴミ箱に入れた。赤ちゃんは12時間後に住民に発見されて入院した。被告は犯行の翌日、はまっていた地下アイドルのライブに行った」と述べました。
一方、弁護側は「出産したあと、赤ちゃんの泣き声を聞いておらず、死んでしまった可能性が高いと思った。誰にも知られたくないという思いから、冷静に判断できず衝動的に捨てようと思った。積極的に殺すつもりはなかった」と主張しました。