茨城 境町で発生の突風 “ダウンバーストなどの可能性”気象台

茨城県

今月18日に茨城県境町で発生した突風について、水戸地方気象台は現地調査の結果を踏まえ、「ダウンバースト」か「ガストフロント」が発生した可能性が高いと発表しました。

今月18日、境町では突風が発生し、工場内に設置されていたおよそ30トンある大型クレーンが県道に倒れる被害がありました。

この突風について水戸地方気象台は翌日の19日に調査員を派遣し、被害状況を調べました。

その結果、境町では積乱雲から冷たい空気が急激に吹き降ろす「ダウンバースト」か、冷たい空気の塊が地表付近で周りの空気を巻き上げながら突き進む「ガストフロント」が発生した可能性が高いということです。

今月18日には、つくば市でも突風による建物被害が34件確認されていて、気象台はつくば市の突風についても詳しい原因を調べています。

つくば市では今月18日、午後2時50分に32度ちょうどだった気温が10分後の午後3時には24.3度と急激に低下したほか、風の強さや風向きも短い時間で急変しました。

水戸地方気象台は、「ダウンバースト」や「ガストフロント」は発達した積乱雲が近づいた時に発生するため、急に冷たい風が吹いてくる、真っ黒い雲が近づく、雷の音が聞こえる、といった発達した積乱雲が近づく兆しがある時は、突風に十分注意して頑丈な建物などの中で安全を確保してほしいとしています。