中国の武漢で新型コロナウイルスの感染拡大の実態などを発信し、「公共の秩序を乱した罪」で実刑判決を受けたことのある市民ジャーナリストについて、中国の人権活動を支援するウェブサイトは、裁判所が再び同じ罪で懲役4年の判決を言い渡したと伝えました。
中国の張展氏は、5年前の2020年、新型コロナの感染が拡大し都市封鎖が行われた湖北省 武漢に入り、「市民ジャーナリスト」として現地の実態などをSNS上で発信しました。
しかし、うその情報を流したなどとして当局に拘束され、その後、「公共の秩序を乱した罪」で懲役4年の実刑判決を受けました。
中国の人権活動を支援するウェブサイト「維権網」によりますと、張氏は刑期を終えて去年、出所しましたが人権活動家の支援のため内陸部の甘粛省を訪れたあと、SNS上でうその情報を流したなどとして再び拘束されたということです。
そして上海の裁判所は19日、張氏に対し、「公共の秩序を乱した罪」で再び懲役4年の判決を言い渡したということです。
張氏をめぐっては国際的な人権団体やジャーナリスト団体が即時釈放を求めていて報道の自由への弾圧だなどと中国当局の対応を批判しています。