20日、山形県鶴岡市のJR鶴岡駅近くにクマが現れ、猟友会に駆除されました。
鶴岡市によりますと、20日午前10時ごろから市内あわせて5か所でクマの目撃情報が相次いで寄せられ、その後、市街地の住宅の庭にある木の下で寝ているクマが見つかりました。
1時間ほど警察や猟友会が寝ているクマの警戒を続けたところ、目を覚まして近づいてきたため、猟友会が猟銃を発砲し、その場で駆除されたということです。
市によりますと、駆除されたクマは体長およそ1メートルの成獣とみられるということです。
現場はJR鶴岡駅から南におよそ300メートルの市街地で、向かいにスーパーもあります。
9月から市町村の判断で特例的に市街地などでの猟銃使用が可能となる「緊急銃猟」の制度が創設され、今回、鶴岡市はこの制度に基づいて発砲許可を出しました。
しかし、その手続きの間にクマが目を覚ましたため人に危険が生じるとして「警察官職務執行法」に基づき、警察官が命令し発砲したということです。
現場近くの洋食店で働く40代の男性は「町なかでクマが出ることは珍しいし、発砲音も聞こえたので驚いたが、駆除されたと聞き安心しました」と話していました。