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自民総裁選 小泉農相 立候補を正式表明 各陣営は視察 意見交換

自民党総裁選

22日に告示される自民党総裁選挙に向け、20日は小泉農林水産大臣が立候補することを正式に表明しました。
また、各陣営も視察や意見交換を行いました。

《立候補を正式表明》

小泉農相 「自民党を立て直す」

小泉農林水産大臣は20日午前、東京都内で記者会見しました。

この中で、小泉氏は、与党が衆参両院で過半数を失った現状について「国民の不安に向き合わず、物価高で苦しむ人への想像力が欠けていた。もう1度、国民の声を聴き、思いを感じ取り、不安に向き合う。国民の求める安心と安全を実現する政党に自民党を立て直すため、先頭に立つ決意で総裁選挙に挑戦する」と述べました。

そして、「まず優先すべきは物価高で生活が苦しい国民の切実な声に向き合うことだ。ただちに物価高対策を中心とする経済対策を検討し、裏付けとなる補正予算案を臨時国会に提出する」と述べ、経済対策の実行に最優先で取り組む考えを示しました。

小泉氏の総裁選挙への挑戦は去年に続いて2回目です。

【ノーカット動画】小泉氏の会見 詳細はこちらの記事で

小林元経済安保相「スマート農業」の現場を視察

小林元経済安全保障担当大臣は、千葉県神崎町の田んぼで先端技術を活用した「スマート農業」の現場を視察し自動運転機能がついた農業用の機械に試乗しました。

このあと、コメ農家らと意見を交わし、コメの価格が高くなっている一方、資材や肥料などの生産コストも上がっていることや、後継者不足などの課題があることなどを聴き取りました。

小林氏は、記者団に対し「消費者目線だけではなく生産者の目線も重要だ。消費者の購買力を高めてほしいという声も聞いた。物価高に負けない賃上げを加速する必要性を強く感じた」と述べました。

一方、小泉農林水産大臣が立候補を正式に表明したことについて「農政は安全保障そのものだと思っているので、総裁選挙でも議論したい。現場の声を聞いた視点で私なりに政策を訴えていきたい」と述べました。

高市元経済安保相 地元県連の青年局から激励受ける

高市前経済安全保障担当大臣は、夕方、議員会館の事務所で、地元の自民党奈良県連の青年局のメンバーと面会し、激励を受けました。

青年局のメンバーは「若手経営者なども高市氏の『責任ある積極財政』や経済政策について、大いに期待している」と声をかけました。

これに対し、高市氏は、「ありがとう」と笑顔で応じ、「選挙区を空けっぱなしにしている中、みなさんが助けてくれていなければ国会議員を続けることはできない」などと述べました。

また、事務所には地元の地方議員などから贈られた、必勝を祈念する「ため書き」が飾られ、高市氏は1つ1つ確認していました。

20日はこのほか、東京都内でインターネットメディアの番組収録などを行いました。

林官房長官 中小企業などを視察 ピアノ演奏も

林官房長官は、東京都内で中小企業など6か所の視察を行いました。

午前中は、コンテンツ産業の現状を把握するため、大手音楽会社を訪れました。楽曲の制作に携わる若手社員と意見を交わし、日本の音楽の海外展開に向けた状況などを聴き取りました。

また、レコーディングスタジオでは、得意のピアノ演奏を披露しました。

午後には、コメの販売店などで、コメの流通や販売の状況の聴き取りを行いました。

浅草にあるおにぎり販売の専門店では、試食しながら意見を交わし、コメの価格の安定に向けた取り組みを求められていました。

林氏は記者団に対し「『コメの価格がもう一声、安いとありがたい』との本音も聞くことができた。生産者と消費者の両方にとっていいコメの安定供給と安定価格になるような農政を進めたい」と述べました。

また、総裁選挙の告示が22日に迫っていることについて「党内にいろいろな意見があり、専門家がいることを見せながら政策を論議したい。自民党は『まだまだやれるな』ということをしっかりと国民に見てもらう機会にしたい」と述べました。

茂木前幹事長 ひき逃げ事件の現場を訪れる

茂木前幹事長は、埼玉県川口市で去年起きた無免許運転の外国人によるひき逃げ事件で少年2人が死傷した現場を訪れ、関係者から当時の状況を聴き取りました。

そして、遺族らと意見を交わし、外国人による違法行為の取り締まりの強化や、残された家族への支援などを求められ「体制整備を進めていく」などと応じていました。

また茂木氏は近くのコンビニエンスストアで、夜になると若い外国人が集まって騒ぐなどの行為が相次ぎ不安を感じているという住民の声に耳を傾けていました。

茂木氏は記者団に対し「すべての外国人を排除するわけではないが、ルールはしっかりと守ってもらい、守れない人には厳格な対応をとっていきたい。違法外国人ゼロを目指し、2度とこういうことが起こらない日本にしていかなくてはならない」と述べました。

上川前外相 立候補の見送り表明

上川前外務大臣は20日、静岡市内で支援者らとの会合に出席したあと記者団の取材に応じました。

この中で上川氏は、22日に告示される総裁選挙について「解党的出直しということを考えると、この総裁選挙は一致団結して信頼を得ることができるように全力で進まなければいけない。今回は私自身、立候補をせず、支える側の1人として総裁を担ぎ、まい進していきたい」と述べ、みずからの立候補を見送る考えを明らかにしました。

その上で、総裁選挙で誰を支持するのかを問われたのに対し「今、どなたにということを考えている状況ではないが、党が一丸となって新しい姿を見せていくことができるかが問われており、そういう中でこの総裁選挙を受け止めて取り組んでいきたい」と述べました。

上川氏は去年の総裁選挙の1回目の投票で9人中7位となっていました。

立民 野田代表 “化学反応が起きており政策実現のチャンス”

立憲民主党の野田代表は富山県氷見市で記者団に対し、「顔ぶれ自体は去年と変わらないが少数与党の状況を踏まえて野党を意識した政策や発言になっている。かなりの化学反応が起きており政策実現のチャンスだ」と述べました。

その上で「どこが変わってどこが変わらないのか、これから2週間の流れが大事でよく見ていきたい。『政治とカネ』の問題解明は誰も積極的な発言をしておらずそれでは解党的な出直しはできない」と指摘しました。

また来週から自民・公明両党と始める「給付付き税額控除」の議論について「多くの人が導入に賛同の方向となり可能性が高まってきたので一挙に実現していきたい。当面の物価高対策として提唱している給付金なども含め、議論のそ上に載せていきたい」と述べました。

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