名古屋市の小学校の教員らが女子児童を盗撮した画像などをSNS上のグループで共有したとされる事件で、警察は新たに北海道の中学校の教員が女子児童を盗撮し動画をグループに共有した疑いがあるとして逮捕しました。一連の盗撮事件での教員の逮捕はこれが5人目です。
逮捕されたのは、北海道千歳市の中学校の教員、柘野啓輔容疑者(41)です。
警察によりますと、北海道内の施設で、去年、女子児童を撮影し、すでに起訴されている教員らが参加するSNS上のグループで動画を共有した疑いやことし、別の女子児童を撮影しようとした疑いが持たれています。
一連の盗撮事件では、名古屋市や神奈川県内の小学校の教員や元教員の4人が、それぞれ女子児童を盗撮し、画像と動画をグループに共有したなどとして逮捕されていて、教員の逮捕はこれが5人目です。
警察によりますと、調べに対し容疑を認めたうえで「他人が撮影した盗撮動画をネットで見て、自分も盗撮した。グループに動画を投稿したのは軽い気持ちだった」などと供述しているということです。
捜査関係者によりますと、このグループには小学校や中学校の教員10人近くが参加していたとみられるということで、警察は押収したスマートフォンの解析を進めるなどして実態解明を進めています。
北海道教委「事実であれば信用を損ねる行為であり誠に遺憾」
北海道教育委員会の中島俊明教育長は、18日の道議会で、「事実であれば子どもたちの心身に重大な影響を与えるだけでなく公教育全体の信用を損ねる行為であり誠に遺憾だ。今後、こうした事案が二度と起こらないよう盗撮事案の根絶に向けて取り組んでいく」と述べました。