ウクライナ保安庁 幹部銃撃事件でロシアの工作員殺害と発表

ウクライナ情勢

ウクライナ保安庁は、今月10日に首都キーウ市内で幹部職員が銃撃され死亡した事件をめぐり、関与したとみられるロシアの治安機関の工作員を殺害したと発表しました。

今月10日、ロシアに対する無人機を使った攻撃や破壊工作などにも関わるウクライナ保安庁の幹部職員が首都キーウ市内で銃撃されて死亡し、保安庁など関係当局は、事件の背後関係を調べていました。

保安庁のマリュク長官は13日、声明を発表し、事件に関与したとみられるロシアの治安機関、FSB=連邦保安庁の工作員を殺害したことを明らかにしました。

声明によりますと、工作員が隠れているとみられる拠点を突き止め拘束しようとしたところ、工作員が抵抗し銃撃戦となり、殺害したとしています。

事件には、男女2人の工作員が関与したとみられるということですが、何人が殺害されたかは明らかにしていません。

銃撃されて死亡した幹部職員が所属していた保安庁の部署は、去年夏のウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃について中心的な役割を担っていたと複数のメディアが伝えていました。

一方、ロシアでは、ことし4月、首都モスクワの郊外で起きた乗用車の爆発でロシア軍の幹部が死亡し、ウクライナの工作員を拘束したと発表されるなど、ロシア軍の関係者が爆発によって死亡する事件が相次いでいます。