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傘の骨などの「ガラス繊維強化プラスチック」 けがに注意を

傘の骨などに使われている「ガラス繊維強化プラスチック」を素手で触って、けがをしたという相談が寄せられているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。

「ガラス繊維強化プラスチック」は、細いガラス繊維の束に樹脂をしみこませて成形したもので、軽くて強く、さびないなどの特性があり、傘の骨や園芸用のポール、テントの支柱などの一部に使われています。

国民生活センターによりますと、この素材が使われた商品から飛び出したガラス繊維を触って、けがをしたという相談が、ことし6月までのおよそ5年間に28件寄せられているということです。

このうち傘では、骨の部分にこの素材がよく使われていて、折り曲げたり、表面を傷つけたりするとガラス繊維が飛び出し、素手で触ったときに皮膚に刺さってけがをするおそれがあるということです。

中には新品の傘でも、ガラス繊維の先端の露出が確認されたケースもあるということです。

国民生活センターでは、傘の骨など、ガラス繊維強化プラスチックが使われている部分を、不用意に素手で触らないようにすることや、もし皮膚に刺さって痛みが続く場合は、医療機関を受診するように呼びかけています。

また、この素材を使用している傘の中には、材質に表示していない商品もあるとして、業界団体や事業者に対して、適切な表示をすることや使用上の注意点を周知することなどを要望したということです。

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