国内最大級の規模と推定される竜巻が発生した静岡県では9日、竜巻による死者が初めて確認されたほか、住宅の被害は台風による浸水被害も含めて1800棟を超え、生活への影響が続いています。10日は被害を受けた地域でも雨が降る見込みで、復旧への障害が懸念されるとともに被災者の生活支援が課題になっています。

今月5日、静岡県では台風15号の接近に伴って広い範囲で突風や大雨の被害が相次ぎ、気象台は、牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻は被害の状況などから国内最大級の規模だったと推定しています。

また、掛川市で発生した突風は竜巻の可能性が高いとしています。

9日午後2時の県のまとめによりますと、今回の竜巻で初めての死者が吉田町で1人確認されたほか、けが人は83人に上り、このうち重傷は牧之原市と吉田町でいずれも4人の合わせて8人となっています。

住宅の被害も、台風による浸水被害も含め合わせて1836棟に上っています。

竜巻が発生した牧之原市では特に被害が大きく、全壊が1棟、半壊が149棟、一部損壊が960棟、床下浸水が6棟となっていて、避難所では8世帯20人が避難を続けています。

10日は、被害を受けた地域でも雨が降る見込みで、復旧への障害が懸念されるとともに被災者の生活支援が課題になっています。