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秋雨前線が南下 北~西日本 あす広範囲で激しい雨のおそれ

気象

秋雨前線がゆっくりと南下する影響で、10日は北日本から西日本の広い範囲で激しい雨が降るおそれがあります。低い土地の浸水や急な川の増水などに十分注意が必要です。
一方、9日も各地で猛烈な暑さとなりましたが、気温が高い状態は今後1か月程度続くと予想されています。

気象庁によりますと、停滞する秋雨前線に向かって湿った空気が流れ込み、日中の気温上昇なども加わって大気の状態が不安定になっていて東北南部や関東北部などで雨雲が発達しています。

午後6時までの1時間にはいずれも国土交通省が設置した雨量計で、福島県郡山市で76ミリの非常に激しい雨を、栃木県那須町で37ミリの激しい雨をそれぞれ観測しました。

前線は10日、ゆっくりと南下するため、日本海側を中心に太平洋側でも大気の状態が不安定になり北日本から西日本では雷を伴って激しい雨が降ると予想されています。

九州北部や山口県、関東甲信などでは局地的に、非常に激しい雨が降るおそれがあります。

10日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽九州北部で150ミリ
▽中国地方で120ミリ
▽関東甲信で100ミリなどと予想されています。

その後、11日から12日の金曜日ごろにかけては前線の活動が次第に弱まるものの、13日から14日ごろは低気圧や前線が近づく影響で、再び大雨になる可能性があります。

気象庁は低い土地の浸水や急な川の増水、土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。

落雷、竜巻などの激しい突風、それにひょうにも注意が必要です。

一方、9日も東日本と西日本を中心に各地で気温が上がりました。

日中の最高気温は、岐阜県多治見市と京都市で36.7度、名古屋市で36.5度、大分県日田市で36度ちょうど、大阪市で35.6度、甲府市で35.2度などと猛烈な暑さになりました。

名古屋市では、ことし49日目の猛暑日となり、年間の猛暑日日数の記録を更新しました。

また、前橋市で34.9度、福岡市で34.1度、東京の都心で33.4度と、厳しい暑さになりました。

10日 5県に熱中症警戒アラート

10日は広い範囲で9日よりは気温が下がる見込みですが、日中の最高気温は
甲府市や名古屋市、大阪市、京都市で35度と猛暑日が予想されています。

10日は熱中症の危険性が極めて高くなるとして、5つの県に熱中症警戒アラートが発表されています。
(山梨県、愛知県、三重県、和歌山県、沖縄県の沖縄本島地方と八重山地方)

また、気象庁によりますと、今後1か月程度は暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が高い状態が続くと予想されています。

すでに北日本から西日本にかけては6月中旬から、沖縄・奄美では先月上旬から気温が高い状態が続いています。

気象庁は熱中症対策のほか、農作物の管理などにも十分注意するよう呼びかけています。

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