参議院選挙は、今月20日の投票日に向けて選挙戦が中盤に入っています。各党の党首や幹部はこの週末、重視する選挙区で街頭演説を行うなど、支持拡大をはかることにしています。
▽自民党は、全国に32ある「1人区」の勝敗が全体の帰すうを左右するとみて、石破総理大臣をはじめ幹部が手分けして応援に入ることにしています。世界情勢が混迷する中であらゆる政策を推進するには自公政権による安定した政治が必要だと訴えることなどを通じて、公明党とあわせて過半数確保に必要な50議席の獲得を目指します。
▽立憲民主党は、改選議席の与党の過半数割れに向けて、野党全体で63議席以上を目指しています。西日本を中心に接戦の選挙区が増えているとして、野田代表や幹部が重点的に応援に入り、ガソリン価格の引き下げなどの物価高対策や農政の転換を強く訴えていく方針です。
▽日本維新の会は、選挙区での議席を着実に確保したいとして、関西を中心に吉村代表らが街頭演説を展開し、社会保険料の引き下げなどを訴え、比例代表とあわせて6議席以上の獲得を目指しています。
▽公明党は、選挙区と比例代表あわせて14議席以上の獲得を目標にしていて、斉藤代表ら幹部が各地で物価高対策などを訴え、党の支持層を固めながら、さらに支持を広げたい考えです。
▽国民民主党は、選挙区と比例代表あわせて16議席以上の獲得を目指して、玉木代表らの街頭演説を強化するとともに、経済政策などの解説動画をSNSに投稿する回数を増やす方針です。
▽共産党は、首都圏や関西などを中心に田村委員長らが応援に入り、物価高対策を中心に訴えを強め、比例代表で650万票、選挙区とあわせて8議席以上を獲得したい考えです。
▽れいわ新選組は、7議席獲得に向けて、消費税の廃止をはじめ党の政策について、山本代表が街頭で直接質問を受ける取り組みなどを展開することにしています。
▽参政党は、党の経済政策などへの理解を広げるため、神谷代表の街頭演説のライブ配信などSNSでの発信を強化していて、10議席獲得を目指します。
▽日本保守党は、候補者を擁立した5つの選挙区を中心に百田代表ら幹部がまわり、減税や政府の外国人政策の是正などを訴え、候補者全員の当選を目指しています。
▽社民党は、比例代表で得票率2%以上を目指し、選挙区とあわせて3議席以上を獲得したいとして、九州や沖縄などで福島党首が街頭演説を重ねる方針です。
今月20日の投票日に向けて、各党の訴えは一層熱を帯びています。