トルコから分離独立目指し闘争のクルド労働者党 武装解除開始

トルコ

トルコからの分離独立を目指して長年、武装闘争を続け、トルコ政府などからテロ組織に指定されてきたPKK=クルド労働者党が、武装解除を開始し、今後、こうした動きが着実に進むのか注目されます。

PKK=クルド労働者党は、トルコからの分離独立を目指して40年以上にわたって武装闘争を続け、トルコ政府などからテロ組織に指定されていますが、ことし2月、収監中のオジャラン指導者がPKKの武装解除と解散を呼びかける声明を発表しました。

隣国のシリアやイラクの北部を拠点にするPKKにつながりのある勢力が呼びかけに応じるかが焦点となっていましたが、このうちイラク北部で11日、PKKは武器を焼却する様子を公開し、武装解除の開始をアピールしました。

オジャラン指導者は9日には、PKKに近いメディアを通じてビデオ声明を発表し、「武装解除を公開することで疑念を払しょくすべきだ」としたうえで「武器ではなく、政治と社会的な平和の力を信じる」と改めて強調していました。

トルコ政府高官は11日、「数十年にわたる暴力行為の終えんに向けた具体的で歓迎すべき一歩だ」として、武装解除を後押しする考えを示していて、今後、こうした動きが着実に進むのか注目されます。