2025年8月17日 21時01分 #夏の全国高校野球 夏の全国高校野球、大会12日目の第4試合は県立岐阜商業が大分の明豊高校に3対1で勝って、ベスト8に進みました。 県立岐阜商業は、1回、1アウト満塁で5番・宮川鉄平選手が、右中間を破る2点タイムリーツーベースヒットを打って先制し、その後のチャンスで7番・横山温大選手にもライトへのタイムリーヒットが出て、この回3点を奪いました。 投げては、6回途中まで、ともに甲子園初マウンドとなった豊吉勝斗投手と渡辺大雅投手の継投で、2試合連続ふた桁安打をマークしている明豊の強力打線をかわして最少失点でしのぎ、6回2アウト満塁のピンチからエースの柴田蒼亮投手がリリーフして、反撃を許しませんでした。 県立岐阜商業は3対1で勝って、ベスト4に入った2009年以来、16年ぶりのベスト8に進みました。 8校の中で唯一の公立の高校となります。 明豊は再三、ランナーを出しましたが、3つのダブルプレーや送りバントの失敗などで追い上げることができませんでした。 《県岐阜商》 渡辺大雅投手「なんとか抑えてやろうという気持ちで」 県立岐阜商業の2年生の渡辺大雅投手は2人目で登板し、ランナーを出しながらも4回無失点と粘りのピッチングができたことについて「最初はフォアボールでピンチを作ってしまいましたが、途中から開き直って、自分のリズムで投げることができました。とにかく投手陣で柴田にバトンをつなごうと話していたので、つなぐことができてよかったです」と振り返りました。 2回2アウト一塁二塁のピンチでマウンドに上がったことについては「ちょっと早いと思いましたが、準備はしていました。なんとか抑えてやろうという気持ちでした」と話していました。 そのうえで、この夏の初めてのマウンドが甲子園になったことについて「前日からとてもわくわくしていました。マウンドに立ったら、少し周りが見えない部分がありましたが、楽しんで投げることができました」と笑顔で話しました。 柴田蒼亮投手「低めを意識して投げた」 6回2アウト満塁の場面で3人目としてリリーフのマウンドに上がった県立岐阜商業の2年生エース、柴田蒼亮投手は「ブルペンにいるときからいつでもいくつもりで準備していました。豊吉投手と渡辺投手の2人がつないでくれたので、ギアを入れて、絶対に抑えてやると思って低めを意識して投げました」と無失点でしのいだピンチの場面を振り返りました。 そのうえで、2年生3人のピッチャーの継投で勝利したことについては、「2人が粘ってゲームをつないでくれたのでとても頼もしかったです」笑顔で話しました。 ことしのセンバツ大会で優勝した横浜高校との準々決勝については「横浜が相手でもビビることなく、積極的なピッチングをして、少しでも長く3年生と試合をしたいです」と話していました。 藤井潤作監督「みんなでバトンをつないでいこうと話していた」 県立岐阜商業の藤井潤作監督は「エースの柴田に疲れがあって、みんなでバトンをつないでいこうと話していた。2人目の渡辺がのらりくらりと相手打線をかわしてくれたのがよかった。打線も左バッターが多いなかで相手の左ピッチャーをしっかり捉えてくれた」と話しました。…