
アメリカ・ハワイの真珠湾で、2日、第2次世界大戦の終結から80年を記念する式典が開かれ、インド太平洋軍の司令官は、日米同盟が強固であることの重要性を強調しました。
式典は、1945年に日本が降伏文書に署名した9月2日にあわせて、ハワイの真珠湾で開かれ、各国の関係者などおよそ1000人が出席し、降伏文書に調印した当時の重光葵外務大臣の孫の進さんらも参加しました。
アメリカのインド太平洋軍のパパロ司令官は式典の演説で、「われわれはインド太平洋の国々と共通の目的や価値観で結ばれている。このことをアメリカと日本のきずな以上に深く示すものはない」と述べ、日米同盟が強固であることの重要性を強調しました。
そのうえで、「われわれは戦争を防ぎ、平和を維持するために全力を尽くす。しかし、戦わなければならない場合は、圧倒的な力で戦い、必ず勝利するだろう」と述べました。
このあと、出席者たちは戦争で亡くなった兵士たちを悼むとともに、平和を願って黙とうをささげました。
バージニア州から訪れた女性は、「アメリカと日本が和解を成し遂げたことはすばらしいです。誰もが和解できるという希望の証です」と話していました。
また、フロリダ州から訪れた男性は、「かつて敵どうしだったことは残念ですが、いまではよき友人で、今後もそうあり続けると確信しています」と話していました。