
米中外相会談始まる 現トランプ政権の発足以降 対面では初
アメリカのルビオ国務長官と中国の王毅外相との会談が日本時間の午後4時すぎから始まりました。ことし1月にトランプ政権が発足して以降、両者が対面で会談するのは初めてです。
会談はASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議が開かれているマレーシアの首都クアラルンプールで、日本時間の11日午後4時すぎから始まりました。
米中両国をめぐってはトランプ政権の関税措置をきっかけに対立が深まり、アメリカ側が8月上旬に行う見通しを示している貿易協議で両国の関係が改善に向かうかが注目されています。
会談に先立ってルビオ国務長官は記者団に対し、ウクライナ情勢をめぐって、中国がロシアを支援していると非難していて、中国が関与を否定する中、会談で意見が交わされる可能性もあります。
一方、中国側はアメリカの台湾海峡への関与に反発を強めているほか、南シナ海をめぐっても意見の隔たりは大きく、双方でどのような意見が交わされるのかが焦点です。
さらに、中国はことしを抗日戦争で勝利してから80年の節目と位置づけて9月に行う大規模な軍事パレードに各国要人を招待するとしていて、トランプ大統領の動向にも関心が集まっています。
両国の首脳は先月の電話会談で相互訪問を行うことで一致していて、今回の会談はその地ならしの意味合いもあるとみられます。