山形と新潟で線状降水帯発生のおそれ 土砂災害など厳重警戒
前線などの影響で、秋田県では記録的な大雨となったほか、東北南部から北陸にかけての各地にも発達した雨雲が流れ込み、非常に激しい雨が降っているところがあります。
山形県と新潟県ではこのあと数時間は線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒してください。

気象庁によりますと、日本海側にのびる前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、秋田県では未明にかけて大雨となって複数の川が氾濫しました。
この時間、山形県や新潟県、北陸に発達した雨雲がかかっていて、
午前5時までの1時間には
▽新潟県が新潟市に設置した雨量計で52ミリ
▽石川県がかほく市に設置した雨量計で51ミリの非常に激しい雨を観測しました。
24時間に降った雨の量はいずれも秋田県の
▽北秋田市比立内で午前1時半までに236.5ミリ
▽八幡平で午前2時すぎまでに222ミリ
▽大館能代空港で午前0時半前までに213ミリなどと
いずれも統計を取り始めてから最も多くなり、平年の9月、1か月分を上回る大雨となっています。
これまでに降った雨で秋田県の太平川に氾濫危険情報が出されています。
また、新潟県では土砂災害の危険性が非常に高まっているとして土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
今後の見通しは?
前線は4日にかけて本州付近を南下し、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になる見込みです。
東北と新潟県では3日昼ごろにかけて、関東甲信と東海、それに九州北部では、3日昼すぎから夜にかけて局地的に、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
特に山形県と新潟県ではこのあと数時間は、線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
4日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、▽東北と関東甲信で120ミリ、▽新潟県で100ミリと予想されています。
これまでの雨で北日本や新潟県では土砂災害の危険度や川の水位が高くなっているところがあります。
引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒してください。落雷や竜巻などの激しい突風、それにひょうにも注意が必要です。