秋田 大雨 災害の危険度 急激に上昇 東北 日本海側 厳重警戒を
前線などの影響で秋田県では大雨となり、災害の危険度が急激に上昇しています。
秋田県をはじめ、東北の日本海側では3日にかけて平年の9月1か月分の雨量を上回る大雨になるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水などに厳重に警戒してください。

気象庁によりますと、北日本付近にかかる前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定になっています。

国土交通省の川の防災情報のウェブサイトでは秋田県五城目町の内川湯ノ又を流れる内川川の様子が確認できます。
2日午前8時半すぎから、川の水があふれ、周囲に流れ込んでいるのが確認できます。
川は掘り込んであり、あふれた水面と地面が同じ高さです。
こうした川の周囲ではあふれた水に流される事例があとを絶ちません。
無理な移動は避けるようにしてください。

この時間は東北の日本海側に発達した雨雲が次々と流れ込んでいて、午前10時までの1時間には国土交通省が秋田県北秋田市に設置した雨量計で52ミリの非常に激しい雨が観測されました。
また、秋田県鹿角市で39.5ミリ、岩手県八幡平市安代で33.5ミリの激しい雨が降りました。
午前10時までの6時間に降った雨の量は秋田県能代市で120ミリと統計を取り始めてから最も多くなっています。
これまでに降った雨で秋田県では、土砂災害の危険性が非常に高まっているとして広い範囲に土砂災害警戒情報が発表されているほか、氾濫危険水位を超えた川があります。
今後の見通しは?
前線上の低気圧が近づくため、東北では大気の非常に不安定な状態が続くほか、新潟県と北陸でも雨が強まるおそれがあります。
特に東北の日本海側では今後も非常に激しい雨が降るおそれがあります。あす朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽東北で180ミリ
▽新潟県で100ミリ
▽北陸で80ミリと予想されていて、
東北の日本海側では平年の9月1か月分の雨量を上回る大雨になるおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重な警戒が必要です。落雷や竜巻などの激しい突風、それにひょうにも注意が必要です。