プーチン大統領 停戦に向けた議論 主導したい考えを強調

ロシア

ロシアのプーチン大統領は、中国で開かれている上海協力機構の首脳会議で演説し、ウクライナ情勢をめぐり中国やインドなどと連携して欧米に対抗し、自国に有利な形で停戦に向けた議論を主導したいという考えを強調しました。

プーチン大統領は1日、中国の天津で開かれている上海協力機構の首脳会議で演説し、ロシアによるウクライナ侵攻の原因は、NATO=北大西洋条約機構の拡大にあるという従来の主張を繰り返しました。

そのうえでウクライナ情勢をめぐって「中国やインドなどの戦略的パートナーによるウクライナ危機の解決への努力や提案を高く評価している」と述べ、中国やインドなどと連携して欧米に対抗し、自国に有利な形で停戦に向けた議論を主導したいという考えを強調しました。

また先月、アメリカのトランプ大統領とアラスカ州で行った首脳会談の内容について、中国の習近平国家主席に説明したと明らかにました。

さらにプーチン大統領は「アラスカでの米ロ首脳会談で得られた理解が、ウクライナでの和平への道を開くことを期待する」と述べました。