
暑さ対策の製品 大手メーカーや共同開発うたう偽広告に注意を
連日、猛烈な暑さが続く中、暑さ対策のサーキュレーターなどの家電製品を、実際には無関係の大手メーカーや大学と共同で開発したとうたう偽の広告が確認されているとして、名前を使われた企業や大学が注意を呼びかけています。
この偽広告は、SNSやYouTubeなどで表示されるケースが相次いでいて、サーキュレーターや携帯型扇風機などの家電製品を大手メーカーや大学と共同で開発したとうたっています。
このうちサーキュレーターの偽広告には
▽東京工業大学、現在の東京科学大学の「最新技術を搭載」と表示し
▽大手メーカーと「共同で開発した」などとナレーションで説明しています。
これに対し、東京科学大学が一切関係がないとして、ホームページで注意を呼びかけるなど、広告で名前を使われた企業や団体などが相次いで製品とは無関係だとする注意喚起を、ウェブサイトで発表しています。
また広告には、今年度の省エネ大賞やグッドデザイン賞の受賞を示すマークが表示されていましたが、それぞれの団体によりますと、今年度の賞はまだ決まっていないということです。
メーカーなどには、広告から誘導された通販サイトで製品を購入したという人から、広告とは異なる製品が届いたなどの相談も複数、寄せられているということです。
名前を使われた企業の1つ、大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマは「当社とは一切関係がなく、共同開発の事実もございません。個人情報の詐取や金銭的被害を受けるおそれがあるので、注意してください」と呼びかけています。
また、消費者庁表示対策課は「大学などとの共同開発や優れた技術をうたう表示をしながら、性能が伴っていないものは景品表示法に違反する可能性がある。新しい技術や、画期的な性能などが強調されている場合には、十分に注意してほしい」と話しています。