
米ロ外相会談 ウクライナ情勢など意見交換も具体的進展なしか
アメリカのルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相がマレーシアで会談しました。
ロシア外務省は、両外相はウクライナ情勢などについて意見を交わし、紛争の平和的解決に向けて互いに取り組むことを確認したとしていますが、具体的な進展はなかったとみられます。
アメリカのルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相との会談は、日本時間の10日夜ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議が開かれているマレーシアの首都クアラルンプールでおよそ50分にわたって行われました。
ロシア外務省は、会談ではアメリカとの2国間関係のほかウクライナや中東の情勢などについて意見が交わされたとしています。
そして紛争の平和的解決に向けて互いに取り組むことを確認したとしていますが、具体的な進展はなかったとみられます。
一方、ルビオ国務長官は、ウクライナ情勢についてラブロフ外相と「率直な会話をした」と記者団に述べました。
そのうえでロシア側に紛争を終わらせるための柔軟性がないことにトランプ大統領が失望していることを改めて伝えたとしています。
ウクライナ情勢をめぐっては、ロシア軍は、ウクライナの各都市への攻撃を激化させ、アメリカのトランプ大統領は8日、ウクライナへの輸送を停止していた防衛のための兵器を追加で供与すると発表し、ロシアへの追加制裁を検討する考えも示しています。