ASEAN=東南アジア諸国連合と日中韓3か国の外相会議が開かれ、岩屋外務大臣は、ルールに基づく国際経済秩序を発展させたいという考えを示すとともに、防災対策や食料安全保障の強化などの幅広い分野で協力を深めていく姿勢を強調しました。

10日午後、マレーシアで開かれた会議には、ASEAN各国の外相らと、岩屋外務大臣、中国の王毅外相、韓国外務省のパク・ユンジュ第1次官が出席しました。

冒頭、岩屋大臣は「ASEANと日中韓の3か国が国際経済に占める重要性や果たすべき役割は大きく拡大しているが、少子高齢化や保健、防災といった共通の課題にも直面している。こうした課題の解決に協力していく意義は極めて大きい」と述べました。

そのうえで、世界経済や国際貿易をめぐる緊張が高まる中、各国と連携し、ルールに基づく、自由で公正で開かれた国際経済秩序を発展させたいという考えを示しました。

さらに、防災対策や食料安全保障の強化のほか、少子高齢化に関する知見の共有、東南アジアの一部の国を拠点にした特殊詐欺への対策など、幅広い分野で協力を深めていく姿勢を強調しました。