教員の盗撮など相次ぎ 文科省が緊急会議 対策の徹底求める

文部科学省

児童生徒への性暴力で教員が逮捕される事案が相次いでいることを受け、文部科学省は、全国の教育委員会の担当者と緊急のオンライン会議を開き、盗撮などの被害を防ぐため、対策の徹底を求めました。

10日に開かれた会議には、全国の都道府県や政令指定都市の教育委員会の教育長などが出席しました。

このなかで文部科学省の望月禎 初等中等教育局長が「教育界を揺るがすゆゆしき事態であり、児童生徒の模範となる教員の性暴力はあってはならないことだ。根絶に向けて、取り組みを徹底してほしい」と呼びかけました。

そのうえで、盗撮などの被害を防ぐため、カメラを設置できないよう教室やトイレ、更衣室などを定期的に点検することや、児童生徒を撮影する場合は私的な端末は使わないことなどを徹底するよう求めました。

文部科学省によりますと、2023年度に児童生徒などへの性犯罪や性暴力で懲戒処分などを受けた公立学校の教員は320人と過去最多となっています。

文部科学省は、全国の教育委員会を通じて、性犯罪や性暴力は、原則、懲戒免職となることを周知するとともに、被害を受けた児童生徒らが、すぐに相談できる環境を整えるなど、対策を進めることにしています。