夏の全国高校野球 広陵が大会中に出場辞退 部員暴力問題理由に 2025年8月10日 14時26分 #野球 甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球で、広島の広陵高校がことし1月、複数の野球部員が下級生に暴力をふるったことなどをめぐる問題を理由に2回戦を前に出場を辞退することになりました。 高野連=日本高校野球連盟によりますと部員の暴力などの不祥事によって大会中に辞退したのは、今回が初めてだということです。 目次 広陵高校とは 大会中に辞退は今回が初 開始前に辞退・棄権のケースも 広陵高校の堀正和校長が10日午後、兵庫県西宮市にある大会本部を訪れたあと会見しました。 この中で堀校長は冒頭、部員の暴力問題などを理由に2回戦を前に大会の出場を辞退することを表明し、「各方面の皆さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くおわびいたします」と謝罪しました。 広陵高校は、ことし1月に複数の野球部員が下級生の部員に対し個別に暴力をふるったなどとして高野連から3月に厳重注意を受けていたことを明らかにしています。 これとは別に元部員が監督やコーチ、一部の部員から暴力や暴言を受けたという情報がSNSで広がっています。 広陵高校によりますとこれまでにSNSなどで指摘をされた事案は、新たに確認できなかったとしていて、元部員の保護者からの要望に応じことし6月に弁護士などで作る第三者委員会を設置し、調査を進めているということです。 堀校長は「事態を重く受け止め、本大会の出場を辞退した上で指導体制の抜本的な見直しをはかることにいたしました」と説明しました。 広陵高校は春のセンバツ高校野球で3回の優勝をするなどの強豪で、甲子園球場で開かれていることしの夏の全国高校野球に3年連続26回目の出場を決め、今月7日の1回戦では北北海道の旭川志峯高校に勝って2回戦に進んでいました。 高野連によりますと夏の全国高校野球では、代表校が部員の暴力などの不祥事によって大会中に辞退したのは、今回が初めてだということです。…