9月23日は、新たに法律で定められた「手話の日」です。東京 新宿区では、手話の歴史や11月に開かれる東京デフリンピックについての展示が行われました。
ことし6月に制定された「手話施策推進法」で、9月23日は「手話の日」と定められました。
これにちなんで、東京 新宿区の都庁1階にある都政ギャラリーでは、手話に関するパネルや本など、およそ300点が展示されました。
このうち、手話の移り変わりを紹介するパネルでは、太陽が山から昇る形で表す「東」という単語の表現が、明治から現代にかけて変化していく様子が記されています。
また、11月に日本で初めて開かれる聴覚障害者の国際大会、東京デフリンピックについての展示では、選手にスタートなどを知らせる際に、ランプや旗を使う「視覚的保障」について説明されています。
展示を見に来た手話通訳の仕事をしている女性は、「手話の日の展示はいい機会だと思います。聞こえない人たちはどういうことが大変なのか、なぜ手話が必要なのか、知ってもらいたい」と話していました。
主催した東京都聴覚障害者連盟の越智大輔事務局長は「手話だけではなくて、手話を使う聞こえない人のことをきちんと理解してほしい。聞こえない人は、見ただけではわからず、気付いてもらえないので、その存在をデフリンピックを通して、たくさんの国民に知ってもらうことが大切だと思う」と話していました。