22日告示される自民党総裁選挙をめぐり、党の選挙管理委員会は、今回の選挙で投票権を持つ党員らは去年よりも14万人余り少ない、全国で91万5574人となると発表しました。
自民党の総裁選挙管理委員会は、今回の総裁選挙の選挙人名簿を確定し、発表しました。
それによりますと、投票権を持つ党員らは全国で91万5574人で、都道府県別では
▽東京都が7万9868人と最も多く、次いで
▽神奈川県の5万7344人
▽愛知県の4万6591人
▽茨城県の3万9193人
などとなっています。
投票権を持つ党員らは、去年の選挙の総裁選挙と比べて14万265人少なくなっています。
理由について党の関係者は、党員自体の減少に加え、投票権を持つための党費の納入要件が去年は特例で前の年の1年分でしたが、今回は規程どおり前の年までの2年分となり、対象者が減ったとしています。
党員らによる投票は22日の告示以降、投票所での直接の投票やはがきなどで行われ、開票前日の来月3日に締め切られます。
そして、各都道府県連が集計した投票数を党本部でまとめ、いわゆるドント方式で候補者に配分します。
林官房長官 谷垣元総裁宅を訪問
林官房長官は午前、東京・世田谷区にある自民党の谷垣元総裁の自宅を訪れ、旧谷垣グループに所属していた中谷防衛大臣も同席しておよそ30分間会談しました。
この中で林氏が「ことしも総裁選挙に挑戦することにした」と報告したのに対し、谷垣氏は「林氏のような経験やキャリアを積んだ人はそうほかにいない。その能力と経験を日本の政治がうまく使えないようでは、そんなばかな話はないと心の底から思っている」と述べました。
その上で「今回の総裁選挙は今までとは違う難しさがあるように思うが、ぜひ知恵と経験を生かして頑張ってほしい」と述べ、激励しました。
このあと、林氏はみずからの公約に盛り込んだ党の綱領改定の狙いなどを説明しました。
会談のあと林氏はNHKの取材に対し「ずっと指導をいただいてきた谷垣氏に幅広く奥深い話をしていただき、知恵と勇気をもらった。昔からそうだが、谷垣氏の視点は広く、過去から未来を見据えている。『大変難しい状況だ』ということを繰り返しおっしゃっていたが、私もまさにそう思っている」と述べました。