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埼玉県八潮市の大規模な道路陥没から28日で8か月です。現場では、下水道管の仮復旧工事が進んでいますが、事故後の国の特別調査で腐食などが確認され、速やかな対策が必要とされた現場近くの下水道管では、事故の影響で修復作業などができない状態が続いていることが分かりました。

2025年1月に八潮市で発生した大規模な道路の陥没事故では、転落したトラックを運転していた74歳の男性が死亡し、現在は、現場の下水道管の仮復旧に向けて堆積している土砂の撤去などが進められています。

今回の事故を受けて、国が全国の自治体に要請した下水道管の特別調査で、埼玉県では、重度の腐食や破損が確認されるなどして原則、1年以内の速やかな対策が必要とされる「緊急度I」と判定された下水道管が、合わせて4.4キロ余り確認されました。

このうち、県が管理する八潮市の事故現場の1.5キロほど上流にある下水道管では、2021年に腐食が確認され、2023年から対策工事が進められてきましたが、事故の影響で管内の水位が上がり、作業員が入れないため工事が中断されたまま再開できていないということです。

また、この近くの下水道管でも今回の調査で新たに下水道管のコンクリートの一部がはがれ落ちていることが確認されたものの、こちらも同じ理由で対策ができない状況だということです。

一方、陥没を防ぐための周辺の地盤の改良工事は8月までに完了しているということです。

県は、年内に事故現場の下水道管の仮復旧を目指していてその後、周辺の下水道管の修復や腐食を防ぐための対策工事を進める方針です。

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