2025年7月20日 13時54分 #バスケットボール NBA=アメリカプロバスケットボールのサマーリーグに参加していた河村勇輝選手が、シカゴ・ブルズとNBAと下部リーグの両方でプレーできる「ツーウエー契約」を結びNBA2年目の挑戦に向けて前進しました。 24歳の河村選手は昨シーズン、グリズリーズとツーウエー契約を結んで日本選手で4人目となるNBAデビューを果たしました。 しかし、22試合の出場で1試合平均の出場時間は4分余りにとどまり、平均1.6得点の成績で、シーズン終了後の契約延長には至りませんでした。 河村選手は今月、新たな契約を目指して若手選手が多く参加するサマーリーグにブルズのメンバーとして参加し、5試合に出場して1試合平均10.2得点、6.2アシストを記録しました。 身長はサマーリーグに参加していた選手の中で2番目に低い1メートル73センチながら、18日の最終戦ではスピード感あふれるプレーと華麗なパスで20得点、10アシストと2つのスタッツでふた桁の“ダブルダブル”を達成し、アメリカメディアでは「マジシャン」と紹介されるなど存在感を示しました。 こうした活躍から19日、ブルズは河村選手とツーウエー契約を結んだと発表しました。 ツーウエー契約では下部のGリーグのチームでプレーしながらNBAで最大50試合プレーすることができます。 日本選手ではこれまで渡邊雄太選手が「ツーウエー契約」から本契約につなげたことがあり、河村選手が目標とする本契約に向けてNBA2年目の挑戦が前進した形です。 NBAはことし10月21日に開幕し、レギュラーシーズンは82試合が行われます。 「ツーウエー契約」とは NBAの「ツーウエー契約」は、若手の育成を目的に3年目までの選手を対象にした契約で2017年に始まりました。 NBAの各チームは15人の選手と本契約を結ぶことができ、これとは別にツーウエー契約の選手を3人まで登録することができます。 シーズン中は主にNBA下部のGリーグのチームでプレーしますが、けがで欠員が出た場合などにNBAのトップチームに昇格して最大で50試合までプレーすることができます。 河村選手は昨シーズン、NBA挑戦1年目でグリズリーズとのツーウエー契約を勝ち取り22試合に出場しました。 次のシーズンに向けて河村選手が契約したブルズは、すでに3人の選手とツーウエー契約を結んでいましたが、河村選手の枠を空けるために1人の契約を解除し高い期待が表れていて、シーズン中にNBA出場のチャンスが訪れる可能性が高いとみられます。 この「ツーウエー契約」で、過去には渡邊雄太選手が2018年にグリズリーズと結び1年目にNBAで15試合、2年目は18試合に出場し、さらに2020年にはラプターズと契約を結んでシーズン終盤の本契約につなげ、去年までNBAで合わせて6シーズンプレーしました。 河村選手は、渡邊選手のようにアピールを続けて本契約を目指すことになります。…