
大リーグ、ドジャースの山本由伸投手がダイヤモンドバックス戦に先発し7回を1失点、10個の三振を奪う力投を見せました。指名打者で出場した大谷翔平選手は2試合ぶりにヒットを打ち、チームは9回にサヨナラ勝ちして連敗を「2」で止めました。
ナショナルリーグ西部地区で首位のドジャースは同地区のダイヤモンドバックスとの3連戦でここまで2連敗を喫し、31日、本拠地ロサンゼルスで最終戦に臨みました。
先発はここまで11勝8敗の山本投手が中6日で登板し、1回はキレのある変化球でテンポよく打者3人で抑え上々の立ち上がりを見せました。

ドジャースはそのウラ、1番・指名打者で出場した大谷選手が最初の打席でライト前に鋭い当たりのヒットを打ち、2番・ベッツ、3番・フリーマン選手も続いてMVPトリオの3連打で先制するなどこの回、2点をあげました。
山本投手は4回にヒット3本を許して1点を失いましたが、この回以外は鋭い変化球と150キロ台後半のストレートで三振を積み重ね、4対1とリードしていた7回までを投げきり、1失点のまま勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました。
球数は98球、打たれたヒットが4本、フォアボールはなく、三振は今シーズン最多に並ぶ10個を奪って、防御率は2.82となりました。
しかし、ドジャースは8回、2人目のスコット投手がスリーランホームランを打たれて4対4の同点とされ、山本投手の12勝目はなくなりました。
大谷選手は2打席目からヒットはなくこの試合は4打数1安打でした。
試合は、同点の9回に代打で出場したドジャースのスミス選手がソロホームランを打って5対4でサヨナラ勝ちしました。
首位のドジャースは連敗を「2」で止め、2位のパドレスはこの日の試合に敗れたためゲーム差が「2」に広がりました。
山本「調子のいい証拠」

山本投手は7回を投げてフォアボールなし、さらに98球のうち70球がストライクと抜群のコントロールを見せ、ロバーツ監督も試合後、「意味のないボール球が少なく、ほとんどが打ち取るための意志のあるボールだった。本当にすばらしかった」と絶賛しました。
山本投手は「ストライクゾーンの外も使って、ボール球をしっかり振らせることができた。いいフォームで、しっかり腕を振って思い切り投げたなかでフォアボールがないというのはすごく調子のいい証拠だと思う」と充実した表情で振り返りました。
そのうえで、レギュラーシーズン残り1か月の戦いに向けて「ここまでフォームは多少波があったが、最近は明確に『これだ』という感覚が出てきていて、ピッチングのどの面もすごくいい方向に行っている。これを続けていけるように頑張りたい」と意気込んでいました。