東京で開かれている陸上の世界選手権は14日、女子マラソンが行われ初出場の小林香菜選手が7位に入賞しました。
34年ぶりの東京開催となった陸上の世界選手権は2日目の14日、女子マラソンが行われ、国立競技場をスタートとフィニッシュに東京の名所を巡るコースで争われました。
24歳で初出場の小林選手は、スタート直後から先頭でレースを引っ張りました。
その後は3番手を走りながら20キロ付近で帽子を取った際、一瞬、コースを間違えるアクシデントがあったものの大きく引き離されることなく走りました。
25キロ付近では後続のアフリカ勢を中心とした集団が一気にペースを上げたため抜かれて、一時は11位まで後退しました。
それでも小林選手は粘り強く力強い走りを見せて徐々に順位を上げて2時間28分50秒のタイムで7位でフィニッシュして入賞を果たしました。
世界選手権の日本勢としては2019年の7位以来、3大会ぶりの入賞です。
小林香菜「絶対に8位以内に入ろうと粘った」
小林香菜選手は「代表に選ばれた時から信じられない思いです。正直、練習がきつすぎて合宿が終わった時が一番うれしく、試合はもうどうなってもいいと思っていたが、それでも本当にたくさんの方が声をかけてくださったので、これは頑張るしかないと必死に、必死に、絶対に8位以内に入ろうと粘って頑張った」と喜びの涙を流しながら話しました。
女子100メートルハードル 福部と中島が準決勝進出
東京で開かれている陸上の世界選手権は14日、女子100メートルハードルの予選が行われ、日本記録保持者の福部真子選手と日本歴代2位の記録を持つ中島ひとみ選手が準決勝進出を決めました。
34年ぶりの東京開催となった陸上の世界選手権は2日目の14日、女子100メートルハードルの予選が行われました。
予選は6組に分かれ、各組の上位3着までと4着以下でタイムの速い上位6人のあわせて24人が準決勝に進みます。
このうち5組に出場したパリオリンピックの代表で日本記録保持者の29歳、福部選手は、4着でフィニッシュしましたが12秒92のタイムで準決勝進出を決めました。
また、6組に出場した日本歴代2位の記録を持つ30歳の中島選手は5着でしたが福部選手より速い12秒88のタイムで準決勝に進みました。
一方、2組に出場した26歳の田中佑美選手は13秒05のタイムの6着で予選敗退となりました。
女子100メートルハードルは15日、準決勝と決勝が行われます。
中島ひとみ「準決勝は“当たって砕けろ”」
中島ひとみ選手は「日本代表のユニフォームを着た姿をたくさんの方々に見せられたことが本当に幸せ。日本記録を目指しているので準決勝は“当たって砕けろ”で全力で頑張ります」と笑顔で話していました。
福部真子「次は日本記録を狙う」
福部真子選手は「東京の世界選手権に出場できたことが自体が自分の中で奇跡のようなもの。大事に走りたいという気持ちで1本を走ったのでその結果が準決勝につながってよかった。次は、日本記録をしっかり狙っていけるよう頑張りたい」と力強く話していました。